特に、
納期が甘くなっていないか?
社長さんの会社では、社員も少なく、毎日なんとなく仕事があって、遊んでいる時間はなさそうです。だからといって、社員全員が自分の仕事に目標をもって効率的に取組んでいるとは限りません。
目標とは、営業担当にとっては売上高。事務担当にとっては日常の事務作業の終了時期や納期。設計担当にとっては完成度。つまり品質です。これらに要した費用、コストの把握も加わります。仕事は、目標としての品質、コスト、そして納期で評価されます。これが基本的な仕事に対する考え方です。
よく業務の打ち合わせがありますが、仕事について「何時まで、何を、どうするか」、すなわち目標と納期の決定が重要です。あとは実行するだけです。業務の目標を決めたら、各人責任を持って自分の担当分を納期までに完成させなければなりません。特に、この納期に関する考え方が「甘くなっていないか」を常に考える必要があります。
一般に、少ない人数で補い合いながら仕事をしている中小企業の職場では、臨機応変に仕事を手伝いあう習慣があります。「工場の大きな機械の移動」とか「トラックからの荷物降ろし」とかよくある例です。
しかし、こうした場合でも、「自分の仕事の本来の目標は何か」、「納期は大丈夫か」、いつもこの2つを考える習慣を社員に身に着けさせ、全体として効率の良い会社をめざすようにしたいものです。(2007.2.28 中小企業診断士 加藤文男)
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