日本版
6シグマ
社長さんへの手紙

社員に要求する業務遂行能力を
明確にしていますか!

 人は期待されていると思えば、楽しくがんばれます。期待されているのか、いないのか、わからない。ただ、なんとなく会社へ行き、与えられた仕事をするだけ。仕事のことで疑問点をぶつけてみても、「子供ではないのだから、そんなことは自分で考えたらどう」と言われる。

 社長さんの会社は、こんな状況になっていませんか。経営理念と共に、社長さんの会社が、従業員に期待する能力は何かを具体的に設定してみませんか。

 あるメカトロニクスの会社では、次のようなことを明確にしています。また、年代により到達すべき目標を定めています。自ずと「何を勉強すべきか」、「何を目標にすべきか」が決まっているのです。


参考事例
従業員に期待する能力
あるメカトロニクスの会社の場合

@メカトロニクスのどの部分を担当するか
 ・マスターする分野
 ・目標とするレベル

A担当分野別必要能力およびレベル
 ・開発企画
 ・構想設計
 ・機械(機構)設計
 ・構造設計
 ・樹脂成型金型設計
 ・電気設計
 ・電子回路設計
  :回路技術、プリント基板、IC/LS
 ・電子部品
  :TR、抵抗、コンデンサ、コイル、スイッチ、
   LED、トランス、モーター
 ・ソフトウエア、
  :CAD/CAM

 ・製造技術
  :板金加工、プラスチック加工、めっき、塗装、
   印刷、新素材(原材料)
 ・生産技術
  :製造工具、治具
 ・製造設備
  :旋盤、フライス盤、研磨機、ボール盤、研削盤、
   NCマシン、放電加工機、めっき設備、
   ベンディングマシン
 ・管理技術
  :図面管理、標準化、生産管理、品質管理

B最先端情報の収集
 各種媒体からの情報収集、蓄積
 :雑誌、新聞、講演会、ホームページ検索、メル
  マガ、新聞、雑誌

 上記のように会社として、従業員に要求する能力分野およびそのレベルを明確にし、「従業員は何を勉強すべきか、どのような情報収集を心がげなければならないか」を自覚できるようにしたいと思います。そして、各人が、毎日少しずつ実行して、大きく成長して行くことができるようにしたいっものです。
 最近の多くの若い社員は、自分で物事を決められなくなっています。自分で決められるレベルになるまで社長さんが辛抱強く指導してあげてください。
      (2006.9.9
 中小企業診断士 加藤文男)


「日本版6シグマ」からの提案
会社は、社員の勉強と成長に喜んで投資します!

 「日本版6シグマ」では、ジャック・ウエルチの「GE版6シグマ」にならって、社員一人一人のやる気と知力と知恵を総動員し、組織としての課題解決力を強化するとともに、職場の様々な問題を提起し、不合理な業務システムを改善し、「COPQ:無駄なコスト、機会損失」を極小にする「Work Out」プログラムを重視している。
 
 「6シグマ」にとっては、社員のやる気、知識、知恵、情報すべてがなくてならない財産である。
 会社は、社員にこれら能力の向上課題を具体的に発信し、継続的な学習の場を提供し、社員の成長に投資します。
 会社は、社員が主体的に勉強し、実際の業務を通して着実に成長するために 社内外講義、研修、どのプログラムからも学べるよう、会社は、社員の勉強と成長に喜んで手を貸します。


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