6シグマ 社長さんへの手紙 |
先日社長さんから、新素材を使用したある機構部品を大変経済的に加工する技術を確立したという話をお聞きしました。この加工方法は、従業員の改善提案がもとになったものだそうですが、他社の既存品と比較して、大幅にコストダウンが見込める画期的な発明だということでした。ところで社長さんは、この社員の改善提案をある集まりの席で、自慢話として何気なく話してしまったようですね。 |
社員の改善提案の成果が |
「日本版6シグマ」が手本としているジャック・ウエルチの「6シグマ経営」には、三つの基本概念がある。一つは競争力ある企業にするために、勝負している取引き先やマーケットで一位あるいは二位になれという「No.1、2事業戦略」。二つは組織をスリム化し、社員を戦力化するという「People
Out」。三つはあらゆる業務がよりよく行われる方法を全社あげて追及するという「Work
Out」。 日本企業における「改善提案制度」は、社員一人一人の主体的、自発的なやる気に支えられたボトムアップ型問題解決活動である。これに対して、「Work
Out」は経営と現場が一体となった問題解決活動である。 この「Work
Out」にあって、第一段階は、社内のあらゆる部門から様々な職位の社員が集まる「タウン・ミーティング」の開催で始まる。このミーティングで。責任者が業務内容を説明し、部門が抱える課題を提示し、いったん退場する。 |