|
日本版6シグマとBSTプログラム |
|
BMM【Belhyud Mail Media】 No.109 2007.5.19発行 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 日本版6シグマ この著書を手にしたことを契機に、ジャック・ウエルチの経営の基本的考え方とGE版6シグマの特徴を把握する目的で、ジャック・ウエルチを語る著書を読み漁ることになった。この中で、お勧めは『ウエルチ』(ロバート・スレーター著、宮本喜一訳、日経BP社、2200円+税)と『ウエルチの戦略ノート』(ロバート・スレーター著、宮本喜一訳、日経BP社、2200円+税)である。 特に、「ウエルチの戦略ノート」の冒頭では、「1970年代、80年代に米国の産業を事実上没落させてしまった戦いの後でき上がった指令統制型の組織構造を葬りさらなければならない。意思決定にかかわるメンバー全員が同一の事実認識を正確に共有できるようにすれば、懸案事項の解決策について、全員がほぼ同じような結論にたどりつく。だからビジネスは単純なのだ」という、ジャック・ウエルチの考え方が紹介されている。これまで「組織のモデル化」と「組織的問題解決技法の体系化」という二つのテーマに取り組んできた私にとって、こうした冒頭の書き出しには、大変新鮮な感動があった。 ジャック・ウエルチの考え方は、これらの著書を読み進んでいくに従って、社員や組織のあり方を変革する「People Out」と、業務への取り組み方を変革する「Work Out」という2つの基本的な経営方針と施策につながっていることが理解できる。経営トップの理念や方針、価値観を理解し、経営が掲げた課題に対して成果を出すために、自らの意識や行動、業務への取り組み方を革新的に創造する社員を重視した一方で、そうした路線に対応できない、指示命令でしか動かない社員、チェックと管理しかできない幹部社員を排除したといわれる。
そこで、上記2冊を再度熟読し、シックスシグマに関連する項目や内容を一旦バラバラにして、日本企業の経営革新に有効なシックスシグマというものを構築することを試みることにした。日本企業の実態に即した「People Out」プログラムと「Work Out」プログラムからなる「ソリューションテクノロジー」に裏づけされた「日本版シックスシグマ」の体系化である。日本の企業はグローバルな低価格競争時代にあって、研究、開発、製造、営業のあらゆる面での経営課題を最適の『QCD』で解決できる力をつけていかなければならない。しかし、徒手空拳では無理。武器が必要である。「日本版シックスシグマ」は、そうした武器の裏づけを持った、日本企業の実態にあった経営革新のための組織的な問題解決活動であるということができる。 |