中小企業は、日本経済の基盤
日本の中小企業、特に中心的な製造業分野の中小企業は、大企業との下請け関係で、品質保証、コスト削減という役割を担ってきました。今日、グローバルな経済環境、技術環境の激変の中で、こうした従来の大企業と中小企業間の取引関係が変容を迫られています。中小企業のための「6シグマ経営」を考えるにあたり、次に松下幸之助の「日本の中小企業論」(一日一話)をご案内したいと思います。
私は、中小企業というものは、日本経済の基盤であり、根幹であると思う。それが健在であってこそ、大企業も持ち味を生かすことができるし、経済全体の繁栄も可能になるとともに、中小企業は単に経済においてだけでなく、いわば社会生活の基盤になるべきものだと思う。
つまり、色々な適性を持った人が、それぞれに色とりどりの花を咲かす、そういった社会の姿がより望ましいのであり、そこに人間生活の喜びというものもあるのではないだろうか。その意味において、たくさんの中小企業がそれぞれにところを得て、さかんな活動をしているというような社会の姿が一番理想的なのではないかと思う。
コロナ問題後の
中小企業の再スタートに向けて
一方、今日の新コロナ問題で、日本の中小、零細企業の多くが、製造業分野のみならず、業種業態を問わず存続の危機にさらされています。松下幸之助の「中小企業は日本経済の基盤論」を踏まえ、新コロナ問題を、今後の中小企業の再建、再スタートに向け、中小企業としての経営のあり方を根本から見直すチャンスであるととらえ、「中小企業の6シグマ宣言」を体系化する企画に取り組むこととしました。
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