マニュアル化の弊害 |
ISO9000の認証取得は、製品の品質を一定レベルに保つために、一連の業務をマニュアル通りに実施させようとするものである。基準が不明確で品質が維持できない企業においては、認証を取る過程でマニュアルを整備し、社員の教育を行うことができるという点で有効である。 |
ISOは、現在の作業をマニュアルにすることから始まる。作業者間のバラツキを抑えるために、同じ工具を使い、同じ順序で、作業をするように、すべてマニュアル化する。 |
コンピュータの進歩により、熟練者の技能をマニュアル化することを考えられるようになった。最初、熟練者は機械化、自動化することに協力的ではなかった。技能を文書にすることの難しさとせっかく培った熟練技術を取られてしまうという技術者自身の恐れからであった。しかし、これらを乗り越えて比較的簡単な熟練者のノウハウをマニュアル化し、製造の自動化が行われ、大きな成果を上げた。 |