その112
ミヤンマー便り (6)
日本人のNGO活動

 ヤンゴンの滞在したホテルで朝早く男の子供たちがテニスを練習する風景をみた。日本人のコーチが指導している。現地におられる日本人がボランティアでミャンマーの孤児たちにテニスを教えているという。テニスコートに行き子供たちのプレイを見てみるとジュニアとは言いながら、そのレベルは大変高いものであった。5人の中の2人は、ミャンマーのジュニアクラスの代表に選ばれているという。指導する日本人は、現地で仕事をしながら子供たちを自宅に預かり、食事や学校の面倒をすべて見たうえでテニスも教えているとのことであった。またもう一人の日本女性は、マンダレーで練習する女の子供たちをテニスの全国大会期間の前後にヤンゴンでのホームステイで面倒を見ている。
 現在の苦労は、ラケットやシューズなど良いものが入らず、すべて日本から持ってこなくてはならないことだという。当然、その費用も大変なものらしい。日本の家庭には、テニスのラケットやボールなどまだ使えるものがたくさんあるに違いない。これらを集めて送ることができれば、少しは貢献できるのではないだろうか。
 昔からなじみがあるようで遠い国のミャンマーで、NGO活動をしている日本人の姿をたくさんあるようである。このほかにも学校建設や盲学校の援助もされているNGO方々いるとのことである。

ミャンマーへ出かけるに当たり、一部のメンバーから鉛筆やノートなど学用品など使用していないものがあれば持参するようにとの話もあった。家の中をあちこち探して机の引き出しに眠っている学用品を整理して持参した。しかし、ほかの人にまで声をかけて不要の学用品を集めることはしなかった。現地で実際に様子を聞いてみると、このようなNGO活動する方が間に立ってこれらの学用品を配布するシステムができあがっている。ミャンマーでは学校へ行けない子供たちもたくさんいる。これらの子供たちには、寺院のお坊さんたちが勉強を教えているそうである。ここでも学用品が不足している。

ミャンマーにあるこのNGOでは学用品だけではなく、衣料品も扱う。寒くはない気候なのでオーバーコートはいらない。また、大人も男女ともにズボンをはかずロンジーという巻きスカートをはいている。衣料品もシャツや上着に限定されるが役にたつ。
日本で声をかければ衣料品など結構集めることができそうであるが、たくさん集めてもミャンマーへ輸送する費用がかかる。NGOではその輸送費まで十分負担できる余裕はない。ミャンマーまで持参して渡してあげるのがもっとも効果的である。ミャンマーへ旅行する日本人がエコノミー航空運賃料金で持参できる20kgまで持参することが有効なようである。ミャンマーへ出かける機会のある方は、ぜひ協力してあげたていただきたいものである。

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