インドネシア 職業訓練学校訪問記 (2) |
職業訓練学校についてもう少し詳しく記しておきたい。この学校の正式の名称は、「The
Center for Vocational and Extension
Training」(CEVEST)と言い、ジャカルタにある。1983年国際協力事業団(JICA)の援助で、職業訓練校の指導者の訓練校として設立された。この学校の校長であるロベルト氏は、日本の八王子や相模原での研修を受講した実績を持っている。 全員、あまり資質の良くないテキストとノートブック、ボールペン、そしてインドネシア語と日本語の辞書を持っている。これらを使って、教室の床に座っての学習となる。2ヶ月もすると簡単な会話と「ひらがな」と「カタカナ」は、書けるくらいに上達する。しかし、「漢字は本当に難しい」とは彼らの率直な感想であった。この職業訓練所における研修を修了すると日本に行って実務研修と技能研修が受ける資格を得ることができる。 この訓練校からの日本への派遣は、毎月約200名、今年で11年目になり、派遣人員はすでに20,000名を越えたそうである。そして、現在日本に派遣中の研修生や実習生は約6,500名いるという。インドネシアの人口は約2億1千万人。日本の5倍の面積で且つ、多数の島から構成される。その中での比率はまだまだ小さいが、育まれたその力は少しづつ国全体に影響を与え、将来大きな力になってくると期待されている。 |