加藤文男

ふくしま自然やさい
消費者に何を訴える?

安全・安心のPRをしつっこく !

市販の慣行農法やさいを並べてみました!

案内パンフレットにももっと配慮が必要


        

 やぶ田たファームの藪田秀行さん、且ゥ然やさいファームの佐野清幸さん達との情報交換の後、ふくしま自然やさいの顧客開拓についていろいろ考えてみました。
 結論は、消費者に自然やさいの安全・安心と本当の美味しさをもっともっとPRする必要があるということです。
 野菜の宅配ケースに同封するパンフレットにもできるだけ多く、自然やさいのPR情報を記載した方がいいと思います。(加藤文男)


 


ふくしま自然やさい
安全・安心の本当の意味のPRを
「さりげなく」、しかし「しつっこく」!

@強調したい表現案
 フクシマ自然やさいは、
 ○野菜本来の味を持っています。
 ○肥料を一切与えないで育てた野菜です。
 ○肥料を与えて育てた野菜と違って、育つのに時間がかかります。
  例えば葉物では、慣行農法の野菜と比べ、約3倍の日数がかかります。
 ○私たちが心を込めてじっくり時間をかけて育てた野菜です。
 ○肥料を与えないで育てることで、野菜本来の味をもっています。
 
B今までは「おいしい」、「うまい」、「安心・安全」ということばかり表現
 していたような気がします。フクシマ自然やさいは、肥料を与えないで育て
 た「本来の味をもった野菜をお届けする」ことをもっと強調する必要があり
 ます。
  今の窒素、リン酸、カリ肥料で栽培された味に慣れた人は、自然野菜はま
 ずいというかもしれないからです。

Cフクシマ自然やさいは、市販のものと比較されると見栄えが少し劣るように
 見える。しかし、食べてみると野菜本来の味を持っており、歯ごたえがあ
 り、シャキシャキ感が強い。

Dきゅうりも大根も形がよいとは言えない。
 何が違うか。違いを判断する方法をHPで強調してほしい。

E肥料を与えないで育てたフクシマ自然やさいは、長時間放置すると腐らず
 に枯れる。肥料を与えて育てた市販の野菜は、長時間放置すると腐ってきて
 溶ける。「枯れる」と「腐る」の違いです。

F安全、安心の表現について
 安心・安全ということばは、福島県産という意味で放射能に汚染されていな
 いものと誤解されやすい。

G福島県産のコメは、全量放射能検査を行い出荷していることがたびたびテレ
 ビでも放送されています。それでも敬遠されており、おいしいコメでも台湾
 などへの輸入が拒否されています。
 このようなことが、風評被害をなかなか消せない原因になっているような気
 がする。

G安心、安全を強調すると放射能に汚染されていない意味の安全安心と受け取
 られかねない。しばらくの間、これは継続すると覚悟した方が良い。
 従って、ここでの「安心、安全」は、放射能に汚染されていないという意味
 ではないこと、過剰な窒素肥料がないために「人間の身体の良い」という意
 味をもっと強調したい。
 表現は「さりげなく」しかし、「しつっこく」何度もやる必要があります。





スーパーで購入した野菜
価格を記録し、写真をとってみました!

2月中旬より、購入した野菜の価格を記録し、大きいテーブルに並べ、写真を撮ってみました。並べ切れないほどです。合計約¥3,000近くになりました(加藤文男)



やさい
単位
購入金額
購入日
購入地

ほうれん草

10株

148

2月12日
東横線沿線菊名

小松菜

8株
200g

138

2月14日
東横線沿線菊名

ジャガイモ

7コ
490g

258

2月14日
東横線沿線菊名

キャベツ

1/2コ
530g

110

2月14日
東横線沿線菊名

なす

5コ
370g

237

2月14日
東横線沿線菊名

トマト

1コ
300g

130

2月16日
東横線沿線菊名

ちんげん菜

2株
220g

98

2月18日
東横線沿線菊名

ねぎ

4本

90

2月18日
東横線沿線菊名

わけぎ

5本
170g

160

2月18日
東横線沿線菊名

きゅうり

6本
680g

200

2月20日
東横線沿線菊名

レタス

2個
700g

150

2月20日
東横線沿線菊名

大根

1本
1350g

170

2月20日
東横線沿線菊名

ほうれん草

15株
540g

128

3月1日
東横線妙蓮寺

きゅうり

3本
300g

108

3月1日
東横線妙蓮寺

人参

6本
1100g

324

3月1日
東横線菊名駅

ちんげんさい

2株

95

3月6日
妙蓮寺

みずな

3

85

3月6日
妙蓮寺




案内パンフレットにも
もっと配慮が必要!

 最近、生活クラブ等いくつかの定期的な宅配サービスする会社が多くなりました。顧客の取り合いも出てきています。そのうちの一つ「福祉クラブ生協」のパンフレットを紹介します。

○野菜については、特徴や保存方法、料理方法なども記載されています。
○次の野菜の宅配予定などの情報もあります。

 先日パンフレットの印刷の不鮮明を指摘したところ、「コピーのコピー」だからと言い訳がありました。「ふくしま自然やさい」は、無肥料、無農薬を強調していますが、いくらいい野菜でも、案内のパンフレット次第で、野菜の質が疑われます。

 自然やさいは育つまで時間を要し、不揃いなどは仕方がないにしても、案内の資料はきっちりしたものを準備しなければならないと思います。消費者は野菜の質が違うからと考えてくれません。

 まだ福島県産の野菜は風評被害で安心して購入してもらえない消費者もいます。「ふくしま自然やさい」については、無条件で購入してもらえるようになるまで、もっと消費者の立場で考えて、梱包などにも気を使うように改善が必要と思います。