フクシマ復興応援ネットワーク 

やぶ田ファームから

福島に確かな自然農法を!



やぶ田フアーム藪田秀行さんは、
祖父・貞次郎さん(東大名誉教授、植物成長を促進するジベレリンの精製と結晶化等の功績で文化勲章を受章)の影響を受け、「子供たちの未来のためにも安心で安全な農業を!」という思いから、1999年、北海道十勝に移住し、約6ヘクタールの畑で
「自然やさいづくり」に取り組む「自然農法」の実践研究家です。

有機JAS認定の「自然やさい」の高収穫栽培をめざす「環境保全型フクシマハウス自然農法」について、長年親交のある藪田秀行さんに、福島での普及・展開の指導・支援をお願いすることになりました。

 避難生活が続く被災者の皆さんが、生産活動や社会奉仕活動を通じて、元気で健康になって戴きたい、さらには世に役立つ食料生産の一助となるように、フクシマでの自然農法の展開を支援します。(やぶ田フアーム)




フクシマ自然農法への期待

 「なぜフクシマで自然農業をやるのか。もっと普通に儲かることやればいいのに」と思われている方はいると思います。それは多分普通のコトです。
 私どもが
「環境保全型フクシマハウス自然農法」をやるということは、フクシマの農業が原発事故被曝にあった悲惨な現実に目をそむけず、福島の農家の皆さんがあらためて農業で生きる道はどういうことかを考えるからだと思います。(薮田秀行


子ども達の未来につながる!

 「慣行農法」(化学合成農薬:硫酸塩アンモニウムなどを使用する一般的な農法)は、戦後、技術が確立され、病害虫、土壌障害等の障害や問題が発生しても、対処できる方法が準備されています。収量、品質、収支にもある程度の指標はあります。
自然農法は数千年の歴史はあっても、指標となる技術体系が存在していません。それでも、やぶ田フアームでは病害虫や多くの問題、障害がなぜ発生するのか、自然の営みとの照らしあわせで、その解決方法はイメージできています。
 人の健康、疾病、
子どもたちの未来を考える上でも、自然農法拘ってみる価値はあると思います。いばらの道かも知れませんが、その先には「自然と一体となった喜びのゴール」があると確信しています。


   
 



「自然栽培」で有機JAS認証の取得を!

 有機栽培」は、近頃当たり前の言葉になってきました。「減農薬低農薬無農薬特別栽培」などいろいろな紛らわしい表現もありますが、この中で一番安全なものはどれでしょう?
「無農薬」かな?、実は「有機栽培」でした。今では化学物質を使わない畑で3年以上栽培を継続し、「
JAS有機認証」を取得した農家だけが使うことを許されるのが「有機」という言葉です。
 この「有機栽培」よりも安全なのは「
自然栽培」です。「自然栽培」で収穫した作物の中身の組成が全くちがうのだと思いますが、冷蔵庫に放置したままにしても腐って溶けることが無く、黄色く枯れて行くんです。自然界ではこれが普通のことですね


ほうれん草の「自然農法」

 ほうれん草の自然栽培での発芽状態を見て下さい。画像からエネルギーを感じて戴けますでしょうか。なにげない発芽ですが、「草が出ていない」ことにご注目して下さい。
 草が生える最大の条件は「
施肥」と「耕起」ですが、どちらもしていないので草取りの労力がゼロです。ということは、これからの作業は収穫と出荷だけということになります。
 
 これで収穫量が慣行栽培並みであれば、原価としては最高条件です。出荷も調整も袋詰めも必要ないということで、一人でどれだけの栽培面積がカバーできるか、たぶん三反歩ぐらいは可能ですね。 


自然栽培の家庭常備やさい
採れたまんま、早く、お安くお届けできる!

 現実の量販店向けほうれん草の場合、夏場は下葉4枚を除去します。この下葉とりと袋詰めの作業があると、10〜16時間で40箱ぐらいでしょうか。大変な作業です。この2工数、単価1万円、2万円を払って、40箱。1箱500円、20袋入りだから、1袋25円、袋代が6円。箱代、歩留まりを入れると、ほうれん草の値段はどうなってしまうのか?
 
量販店売価の35〜40%を取るわけですから、納入価格はいくらで、生産者には結局いくら入ることになるのか。普段なにげに量販店で購入するほうれん草などは、資材、労賃、歩留まり損が大きな割合を占めていることがおわかりでしょうか。

 
「我が国の野菜が世界一高い」と言われる原因がここにあります。これも、結局は消費者が容認していることということに気がつけば、何かが変わりそうです。自然栽培の場合は、作物が腐敗しないため下葉とりのような作業は必要ありません。袋詰めも必要としません。採れたまんまの家庭常備やさい、少し不揃いですが、量販店より早く、お届けできます。此処は大事なところです。「環境保全型フクシマハウス有機農法」の役割もここにあります。




やぶ田ファームの前史

 最初の一年間は化学肥料と農薬の世話になり作物を栽培していました。おいしいこと、安全であることと、人に心から進められる作物は無農薬、無化学肥料でなければ作ることができないことに気づいてしまい、以来化学物質を一切使わないで栽培していました。
 当初は畑に残った
化学肥料の窒素分を呼び多くの作物が虫の餌となり、消えて行きました。やがてその窒素分もなくなり、木酢液などの忌避剤を使わなくとも収穫できるようになりました。さらに自然界の循環に気が付き 自然に逆らわないように自然や土や植物に優しい、心から人に勧められる野菜作りが続いています。
 農法としては豚ぷん堆肥、米ぬか、貝殻、珊瑚粉末などを使用していました。おそらくこれで畑が自然の状態に戻る下地が出来たのでしょう


2009年から
不耕起、無肥料、無堆肥の自然栽培に!

 2008年から 畑の一部で無肥料、不耕起をやった結果、土がふかふかで草が生えにくく、作物の成長に良い結果がでました。この事は科学では証明できないようですが、目の前で起きているので、ハウス以外は全てこの方法に切り替えました。
 2009年度からはハウスも全て
不耕起無肥料無堆肥と自然栽培に切り替えました。今では畑にあった離底盤と言われる硬い土の層が消滅してしまい、細い棒が砂利層まで手で突き刺さるようになりました。