ジャック・ウエルチ

あらためて
シックス・シグマについて語る


 ジャック・ウエルチが「私のノウハウをすべて教えよう」ということで、奥さんと一緒に『勝利の経営』を書いた。GE(ゼネラル・エレクトリック)を辞めてからエネルギーに満ち、好奇心に溢れ、ガッツと向上心があり、仕事をこよなく愛するたくさんの人々との出会いがあったが、この本は彼らが投げかけてきた質問に応える形で生まれたという。
  私の「日本版シックス・シグマ」は、ジャック・ウエルチの「GE版シックス・シグマ」との出会いで一気に体系化が進んだということもあって、彼があらためて「シックス・シグマ」をどのように評価しているかに関心があり、読んでみた。

 彼は「いまや私はシックス・シグマの大フアンだ。95年にモトローラからこのアイデアを得て採用したが、事業運営の効率改善、生産性の向上、コスト削減に関して、シックス・シグマに勝るものはない。ちゃんとやれば設計工程を改善し、欠陥の少ない製品を市場に早く送りだし、顧客のロイヤリティを勝ち得ることができる。広く知られていないが、シックス・シグマの最大の効用は優秀なリーダーを育成する力にあると思う。単純に言ってしまえば、シックス・シグマは過去4半世紀における最大の経営革新の一つであり、企業の競争力を高める非常にパワフルなものだ。最近では世界中の企業で採用されるようになってきたが、これを理解しないでいる贅沢は許されない。ましてや実践しないなんてとんでもない」と言っている。
  しかし、「シックス・シグマがそんなにいいものなら、どうしてみんなが不安がったり、混乱したりするんだ。それは最初に紹介された時の方法に問題があったからだと思う。科学者、統計学者、コンサルタントといった専門家がたとえよかれと思っていたとしても、MITの教授しか喜ばないような複雑なパワーポイントを使ってみんなをパニックに陥らせているからだ」とも言っている。


back